北アイルランド出身の4人組ロックバンド、Two Door Cinema Club(トゥードアシネマクラブ)。
彼らの1stフルアルバムである「Tourist History」をレビューしてみました。
参考になれば幸いです。それではどうぞ。
アルバム評価
エレクトロ×ギターロックの絶妙な融合
基本はテンポの速いギターロックで、それにシンセが上手く合わさって新しいジャンルを築き上げていると感じさせる1枚。全体的にギターフレーズのメロディックさが目立ちます。
序盤にも勢いがある曲が並びますが、5〜8曲目にキラーチューンを並べて一気に畳み掛けてくる印象が強いです。
こんな完成度の高いアルバムが1枚目で作れるというのは恐るべき才能ですね。
収録は10曲と少なめですが、これから先もTDCCのライブで演奏され続けるであろう名曲がたくさん詰まった名盤といえます。
楽曲評価
Cigarettes In The Theatre
非常に駆け足で暗めの始まりから一気にノリの良いダンスロックとなるイントロが特徴。
2:20あたりから高速で細かいピッキングのギターリフが始まり、そのまま歌が乗るもののギターは変わらないまま最後まで駆け抜けていくところが一番カッコいいポイントですね。
Come Back Home
ギターとシンセを厚めに重ねた、縦ノリを煽るような一曲。
サビで大きく広がるような壮大さが高揚感を生み出してくれますね。
Do You Want It All?
リズム良く繰り出される「Do you want it, do you want it, do you want it all」と歌うサビが特徴。
後半のキレの良いギターからの盛り上がりは圧巻の一言です。
This Is The Life
サビで「This is the life」というフレーズを繰り返しますが、他の曲にもこういう傾向は見られ、TDCCが得意としているところかもしれませんね。
終盤に少し雰囲気が変わり、かっこいいギターソロで曲を締めます。
Something Good Can Work
小気味良いテンポと高音を基調としたポップなギターフレーズの心地良さが目立つ一曲。
暖かく天気の良い日にピッタリだと思います。
I Can Talk
イントロやサビ裏で流れる「ア、オ、アアオ、ア、オ、アアオ」が耳に残る一曲。
そしてなんといってもTDCCの中で最速と言えるほどの疾走感と高音のギターが合わさって、ライブで最も盛り上がる曲の一つです。
Undercover Martyn
私がTDCCを初めて聴いたのがこの曲でした。
エモっぽいメロディに高速ギターロックという組み合わせが完全にツボで一瞬でTDCCにハマることになりました。
関係ないですが、PVのサムが可愛すぎますねw
What You Know
ライブの締めで演奏されることが多いこの曲。
イントロとサビで流れるギターのメロディセンスが際立ちますが、実はAメロ、Bメロではベースもゴリゴリ動いていて各パートが非常にアグレッシブな演奏をしています。
それでもこれだけキレイにまとまった仕上がりになっているのは彼らの飛び抜けたセンスによるものですね。
Eat That Up,It’s Good For You
速いビートを刻みながらも、序盤は比較的おとなしく進行していきます。
と思いきや、後半に大化け。シンセが暴れます。
暴れるまでのタメも十分に作られているので、ライブではかなりの熱量になると思われます。
You Are Not Stubborn
TDCCの王道とも言える、イントロのギターフレーズがサビでも使われるというパターンがこの曲でも見られます。
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